« 木下コレクション「きせるとたばこ入れ」 | メイン | 掛川スナップ »

2011年05月20日

木下コレクション「きせるとたばこ入れ」行ってきました。

かわいらしい掛川城を見上げながら二の丸美術館へ。
木下満男氏はコレクションの寄贈のみならず
美術館建設にも大きく寄与した掛川市の文化振興の立役者です。

江戸末期から明治にかけて細密で美しいたばこ道具が生まれた背景には
廃刀令によって職を失った刀装金工師達の存在があります。
その名工の仕事に魅了され、刀装具、装身具、そして喫煙具を
氏がこよなく愛したのも、一目みれば痛いほど納得できます。

前金具が鶯、裏座を見ると梅で「春」の叺(かます)。
「臼」を舞台にした、猿蟹合戦のとんこつ一つ提げたばこ入れ。
象牙を竹そっくりに細工し、竹の象眼を施したきせる筒。
蜘蛛の巣の上で獲物を狙う蜘蛛の根付けの留め具が蠅という、叺の形のとんこつ。

肩肘張らない「見立ての文化」の、このぬかりなき調和にほれぼれしました。

P1000196.jpg

投稿者 jam : 2011年05月20日 18:04