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2019年10月18日

たかがされど

「ストリートピアノのステッカー作って車に貼って貰いましょうよ。」
「耐水ステッカーを作って売るの?」
「ドネーションのオマケで。」
「ウチのこのラミネートステッカー上代が480円だけど何千個作るの?」
「100枚もあれば充分じゃないですかね。」

コストと流通というものをまるごと無視する夢見る乙女族を
諭したばかりになぜか缶バッジを作るハメに。おかしい。
何も知らない無邪気ってなんてたちが悪いんだ。おかしい。

「マルシェのも一緒に作りましょうよ。ロゴだけで良いじゃないですか。」

あっそれも良いかもとすぐその気になるくらい簡単に言う。
無邪気から無を外したくなるほど軽々と。
作るだけなら簡単だけど価値と在庫を作るのは簡単じゃないんだよなぁ。

作るなら出来た子達はみな誰かに欲しがられたい。
乙女の漠然としたテーマと素材を拾い集めて考える。
平行してマルシェも一応、統一感的に考えてみる。

P1270879.jpg

だんだん楽しくなってきた。
じゃあこのカラバリも増やしてこのサイズも作ったらどうだろう
だったらココをこうしたらとデザインのバリエーションも増殖していく。
おっコレ可愛いかも!というウキッと感が減ったあたりで我に返る。
絞ってプリントアウトして改めて見る。

P1270876.jpg

この中のどれをどの組み合わせて注文しようか。
売値は?どう売る?オマケか?一個か?よりどりか?
陳列と演出はどうする?
演出するなら専属の接客部隊が欲しい。
当日私は忙しい。

そもそもほんとに可愛いんだろうか。
っていうか誰も欲しがらないんじゃないだろうか。

もう四捨五入をして百なので
何も知らない無邪気が必要。

投稿者 jam : 2019年10月18日 14:27