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2018年03月06日

シェニール織のハンカチ

「ドイツのお土産。はいドイツでしょ?」と
FEILER(フェイラー)のハンカチをいただいた。

「おばさまが好きでよくカバンとか持ってる」的なイメージが若かりし頃からあり
柄がクールってわけでもないので普通に通り過ぎていた存在。

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んが、触ってみたらさあ大変。
しなやかで優しい肌触りが最強にステキ。
これでパジャマとピロケース作りてぇ。こりゃおばさま好むわ。

シェニール織はゴブラン織と同じくヨーロッパ発祥の伝統織物。
18世紀末にスコットランドで生まれドイツで育つ。
フェイラーも同じババリアで誕生。

シェニール織は一度織り上げた織物を切断しモール糸にしてから
横糸として再度織り上げるという手間ひまかかった両面パイル織物。
日本ではその行程から「再織」と呼ばる。なるほど。

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完成図通りに織り上がるようにざっくり織って4mmに切って
糸にしたのを織ったら裏表同じ柄が出来るんだ。うん全然わからん。

長年愛用できるタフさがあるのに肌触りが良く
切ってもほちけずリメイクしやすい。うんドイツだ。

自国の伝統を自国で製造して世界中で販売できるって誇らしいよなぁ。
日本の伝統がふと頭をよぎりちょっと寂しい気持ちにもなった。

ドイツの中のドイツなお土産をいただいた。
日本の中の日本なお土産・・・日本のフェイラーってなんだろう。

投稿者 jam : 2018年03月06日 15:52