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2015年03月27日
鶴の指輪_DaDa silver works
「鶴の指輪(ROF-002R)/¥30,000(税別)」
素材:silver925
サイズ(mm):巾最大33〜最小9.0 /× 厚最大4.0〜1.6
重さ:16.8g(サイズによって異なります)
リングサイズ:15〜25号(応相談)
「力の環 シリーズ」第三弾、「鶴の指輪」です。
鳥綱、ツル目 ツル科 ツル属「丹頂鶴」日本代表的存在な吉祥鳥。
千年生きる瑞鳥として中国で尊ばれ、日本でも亀や松とともに長寿の象徴に。
その千年生きる鶴がたくさん群れていることで限りないめでたさを表したのが
俵屋宗達(画)と本阿弥光悦(筆)の「千羽鶴(鶴下絵三十六歌仙和歌巻)」by 江戸前期です。
鶴の文様の歴史は約1800年前のササン朝ペルシャまで遡ります。
花をくわえる鳥の文様「花喰鳥(はなくいどり)」が祖形。
ペルシャの文様では「鳥」が王侯貴族の身分を表す綬帯(リボン)や
神聖とされている真珠の首飾りをくわえる事が多く
このような鳥は聖鳥または瑞鳥を意味していました。
この文様が咋鳥文(さくちょうもん)または含綬鳥文と呼ばれ中国の唐代に
宝相華をくわえる鳳凰なども表され広く流行し中国特有の「花喰鳥文様」が完成。
日本の正倉院にもこれらの幅広い花喰鳥が数多く残っており
鳥の種類は鸚鵡、鳳凰、鴛鴦、尾長鳥、鶴など。
・・・最初の鳥を「おうむ」と読むまでに時間を喰いました。
そして平安時代の400年の間に人々の美意識も変化して、異国情緒あふれる文様が和様化。
鶴が若松をくわえる「松喰鶴」へと見事な進化を遂げ日本的なモチーフとして好まれるように。
こうして平安後期の藤原文化の代表的な文様として松喰鳥が確立し、
江戸時代以降も用いられることが多い人気文様と発展し、平成の現在に至ります。
家紋の舞鶴の中でとくにオスがメスの前で踊る形が「鶴の丸(つるのまる)」なのだそう。
藤原氏真夏流公家に多く、武家では藤原氏秀郷流の蒲生氏とその一族など。
ほかの鶴紋に「立鶴(たちづる)」というものがあって求愛のダンスと阿吽のくちばしです。
家紋は愛情表現がもともと。だから意匠はとっても身近。良いねぇ。
※「日本・中国の文様事典/視覚デザイン研究所 編」「家紋と家系事典/丹波基ニ」より
投稿者 jam : 2015年03月27日 15:28