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2011年06月07日

たばこでべんきょう_根付・緒締・煙管筒に関する素材

・・・またしても字ぃだけで申し訳ございません。

「きせるとたばこ入れ(二の丸美術館)」用語解説録を元にひとり言をやや投入。パート2。

【四分一(しぶいち)】銀と銅の合金で、朧銀(おぼろぎん)とも呼ばれる。銅:3・銀:1を配合(四分の一が銀)するところから「四分一」となったと言われる。暗灰色で艶があり、材質は柔らかい。

【赤銅(しゃくどう)】烏金(うきん)・黒留(くろとめ)とも呼ばれる。金・銀・銅の合金。銅100に対し、金2〜8、銀1を加えたもの。わずかに茶を帯びた深みのある黒色。

【素銅(すあか)】銅鉱の乾式精錬によって造られる少量の不純物を含む銅。艶のある赤茶色で、色絵技法などによく使われる。

【象牙(ぞうげ)】象の牙。淡黄白色で放射状の地紋がある。江戸時代に輸入され、装身具や細工物に利用されたが、現在ではワシントン条約で輸入が規制されている。

【鹿角(かづの)】鹿の角。独特の黒ずみがあり、年月を経るごとに渋い風合いとなる。根付けや煙管筒などの細工物に利用した。

【ウニコール】北氷洋に生息する海獣「一角(いっかく)」の角。淡黄白色で飴色の艶を持つ。根付や細工物の材料として使われるほか、古来より漢方薬の解熱剤として利用されている。

【瑪瑙(めのう)】石英(せきえい、quartz、クォーツ)・玉髄(ぎょくずい、chalcedony、カルセドニー)・蛋白石(たんぱくせき、opal、オパール)の混合物=(碼碯、agate 、アゲート。主に赤褐色、白色の縞筋文様で、美しい光沢がある。たばこ入れでは緒締に多く見られる。石英は「火打ち石」としてタバコ文化と絡んでいます。

【翡翠(ひすい)】硬玉(ヒスイ輝石)の一種。鮮やかな美しい緑色を有し、緻密で光沢感がある。主に装身具や装飾品として用いられる。見た目が似ていて区別が付きにくい「軟玉(ネフライト : 透閃石-緑閃石系角閃石)」も全く別の鉱物だけどこちらも翡翠と呼ばれるみたいです。ネフライトに同情。

【水晶(すいしょう)】無色透明の結晶石英。たいへん硬質な材で、印材、光学器機などに用いられる。微量の不純物を混ずるものに、黒水晶、紫水晶、銀水晶、泡水晶、綿水晶などがある。・・・この銀水晶はセーラームーンの幻の銀水晶とは違うんだろーか?

【トンボ玉】ガラス製の丸玉の一種。様々な色ガラスで文様を吹き上げ彩色するもので、装身具として用いられる。トンボの複眼に似ていることからこのネーミング。

【黄楊(つげ)】暖かい山地に自生する常緑小喬木。黄色で固く、櫛や印材・将棋の駒・根付などに使われる。たばこ入れでは煙管筒によく利用されている。

【鏡蓋(かがみふた)】根付けの形体のひとつ。象牙や木で皿形の受けを作り、そこに金属を蓋にしてはめ込む。主に金属部に装飾がほどこされる。

【火はたき】根付の形体のひとつ。本来はきせるで吸った煙草の火玉を落とし、吸い殻を受けたり火種を入れるものだが、彫刻彫金細工が成された装飾性を重視した火はたき根付も多く見られる。

会場に展示してあった中ですんごくカッコ良い延煙管があったんですが、もしかしたらそれが「木目金(もくめきん)」というヤツなのかもしれないと思いました。「木目金(杢目金)」とは、銀や銅、金、赤銅、四分一などの合金を何層にも重ね、炉でとも付けした塊を鏨(たがね)で模様を出し、延べ鎚で延ばす行程を繰り返し、独特の木目模様を表現する技法で、刀の鍔などに用いられたのが始まりと言われています。だからと言って、あの煙管をどーやって作ったのか想像すらできないのは今でも変わりませんが(笑)

投稿者 jam : 2011年06月07日 17:15