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2011年04月20日
白い琺瑯(ほうろう)
「洗いやすくて、におわなく、重くもなく、積める蓋付き保存容器」
なんとなくさがしてみて、つい、ときめき買いしました。
鉄とガラスの良いとこ取り素材「琺瑯」のレクタングルです。
「琺瑯」という漢字を見るとなんとなく「莨菪」を思い出します。
で、気になったので日本工業琺瑯協会のウェブサイトを見てみました。
(他にもイロイロ気になってしまって琺瑯から放浪をしてしまった。)
「琺瑯」という言葉が登場するようになったのは明治中期頃。
金属の表面に無機ガラス質のうわぐすりを焼き付けた実用品が「琺瑯」
その前までは、装飾品や美術工芸品で良く耳にする「七宝」でした。
正倉院の十二陵鏡(飛鳥時代)や印籠や刀の鍔、煙草入れ(江戸時代)
ツタンカーメンがキンキラキンでいられるのも七宝焼きのおかげです。
※「七宝=七つの宝」は金・銀・瑠璃・玻璃・しゃこ・珊瑚・瑪瑙
イギリスで七宝技術を鉄の錆び止めに応用したのがはじめの一歩。
英国では琺瑯を「Vitreous Enamel」と言います。
革の種類のひとつ「エナメルレザー」も琺瑯の兄弟というわけです。
ちなみに中国だと「塘瓷」「琺瑯」と言う(書く?)そうです。
七宝焼は「景泰藍」・・・ってことは、語源とされている
「払菻嵌→払菻→発藍→仏郎嵌→法郎→琺瑯」
という梵語からはじまってビサンチンの七宝工芸を通過して
呼称から当て字の「琺瑯」となった、というのもうなずけるような気がします。
・・・でも、どう読む(言う?)んだろう(笑)
野田琺瑯のホワイトシリーズです。
投稿者 jam : 2011年04月20日 16:57