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2011年01月30日

たばこであそぶ_耳鳥斎

耳鳥斎(にちょうさい)=宝暦元年以前ー享和二年/三年
(1751年以前ー1802/3年)が生涯とされている上方で人気を博した鳥羽絵師
鳥羽絵(とばえ)=滑稽なしぐさによって世間を諷刺する面白い戯画

はい、数年前のブログにも登場した耳鳥斎です。
ふと思い出して、いつぞやの図録を借りました。
う〜ん何度見てもかわいい。
こういう感じの作れたらカッコ良いだろなーと。

P1310796.jpg
「笑いの奇才・耳鳥斎!〜近世大阪の戯画〜」展/伊丹市美術館発行(2005年)図録より

耳鳥斎(にちょうさい)の代表作「当世風地獄絵巻」の画巻のひとつ
「別世界巻」に描かれている「烟草屋の地獄」です。
キセルもキセル筒もタバコ入れも根付けもヒトです。
左側は「ところてんやの地獄」で、青鬼が心太(ところてん)を
天突器(てんつきき)で押し出してて心太の代わりにヒトが入っています。
ほかにも「そはきり好の地獄」「立花師の地獄」など
職人に見立てた鬼や閻魔に親近感が湧く分
馴染みのある道具を手にしてゾッとする、辛辣で情深い地獄絵図です。

「世界ハ是レ即チ一ツノ大戯場」
この文字を五年振りに目にしたら、あらためて五臓六腑に沁みること沁み入ること(笑)

投稿者 jam : 2011年01月30日 13:35