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2010年09月13日

「一生もの」についてうだうだ言う

メーカーに出せば直るモノ。

専門業者に出せば直るモノ。

直せば使えるけど「直すより買ったほうが安い」モノ。

そもそも使い捨て前提の「直せない」モノ。

そしてもうひとつ「自分で直せる」モノ。

正絹の着物や高級スーツなみに一年に数回も身に着けず

大事に扱い、手入れをすれば

どんなモノでも一生「新品同様で綺麗」でいられるかもしれない。


人間の肌も髪も手入れするから死ぬまではギリギリ生きている。

生きてても乾燥すると劣化する。

革は死んだ動物の皮膚。

手入れもお肌と同じように。


取り返しの付かない場所を守るために犠牲になる損な役まわりは必要。

チェーンのエンドパーツの丸カンを、ロウ付けしないのはソレ。

「丸カンが外れた」だけなら自分でも元通りにできる。

「縫ってあるだけ」なら見よう見まねで縫える。

「黒だと色褪せる」なら「赤」でも「紺」でも同じ。

「白いと黄ばむし汚れが目立つ」のは白のせいではない。


きれいなままでいてほしいなら最大限の配慮を。

古くなっても好きでいたいなら今後の変化に覚悟を。


執着より愛着のほうが楽しい。


受け入れて、生かして、乗り越えて、一緒に年をとっていく。

「一生もの」は「それ」ではなく、自分自身の中にある。

投稿者 jam : 2010年09月13日 17:13